更新日:2025.10.27
核融合関連銘柄 5選
核融合関連銘柄への個別株投資を考えているものの、「核融合ってそもそも何?」「核融合関連銘柄にはどんな銘柄がある?」など、お困りではありませんか。
核融合は、太陽と同じ原理で発電し、低リスクかつ低コストで発電できるクリーンエネルギーとして注目されています。
核融合関連銘柄は次世代エネルギー株として注目されるテーマ株ですが、期待感先行で買われやすい点には注意が必要です。
本記事では、核融合発電の概要、核融合関連銘柄として注目される銘柄、核融合関連銘柄の今後の展望について解説しています。
Contents
核融合とは何か?

核融合発電が目指すものとは?
核融合発電は、水素の同位体などの軽い原子核を超高温かつ高圧下で融合させることで莫大なエネルギーを生み出す発電方式です。
核融合発電は、太陽が光り続ける原理と同じであることから、「地上に太陽をつくる」とも形容されます。
「核分裂」によって発電する従来の原子力発電とは異なり、核融合発電では長寿命の放射性廃棄物がほとんど出ず、暴走事故のリスクも低いと言われています。
核融合の燃料には海水中に豊富に存在する重水素やリチウムが用いられるため、資源枯渇の心配も少なく、環境負荷の低い「究極のクリーンエネルギー」として期待されています。
特に、エネルギー自給率が極めて低い日本にとっては、海水は無限にあるため、核融合発電が実用化すれば、国産エネルギーとしても期待できそうです。
地球温暖化対策や脱炭素社会の実現、エネルギー安全保障など、複数の社会課題を同時に解決できる可能性を持つことが、世界中で核融合開発が進むと言われる理由です。
核融合銘柄として注目される企業

どういう企業が「核融合銘柄」とされるか?
核融合関連銘柄は、直接的に核融合炉を製造する企業だけでなく、その研究や開発、運転を支える周辺技術を提供する企業も広く含まれます。
たとえば、三菱重工業などの重工メーカーは、核融合炉本体の真空容器や冷却装置、プラズマ制御システム、超伝導マグネットの構造部品などを手掛けており、国際プロジェクト「ITER(イーター)」にも参画しています。
また、材料や高温超電導線材、制御技術、光学レーザー装置など、核融合研究に関与する企業も核融合関連銘柄に位置付けられる銘柄です。
ただ、投資において重要なことは、核融合関連銘柄に位置付けられる銘柄であっても、核融合発電をテーマにして実際に買われているかどうかです。
マーケットで物色されている核融合関連銘柄
核融合は「夢のエネルギー」として期待される一方、まだ商用化には時間を要する分野です。
株式市場では、先行して研究開発や関連技術に関わる企業が、核融合関連銘柄として物色されています。
現在、特に注目を集めている核融合関連銘柄3銘柄を見ていきましょう。
● 【7711】助川電気工業
助川電気工業は、茨城県の精密加熱機器メーカーで、核融合発電の国際プロジェクト「ITER」に協力していることでも知られています。
プラズマ生成に必要な高温加熱装置や真空機器など、精密温度制御の分野で高い技術力を持ち、核融合炉の構造試験装置にも採用されています。
2025年10月には「高市銘柄」としても物色され、「高市トレード」を象徴する銘柄となりました。
高市早苗氏が自民党総裁となってからの1週間では、4,130円から最大8,410円まで2倍以上の急騰となりました。
● 【3446】ジェイテックコーポレーション
ジェイテックコーポレーションは、大阪大学発の研究施設向け実験装置メーカーです。
レーザー核融合炉の商用化を目指す「EX-Fusion」社と技術提携していることから、核融合関連銘柄に位置付けられています。
2025年10月には「高市銘柄」としても物色され、10月6日〜10月10日には前週終値1,206円から一時1,673円まで、+40%弱の急騰となりました。
● 【4026】神島化学工業
神島化学工業は、断熱材やセラミックス製品を手掛けるメーカーです。
大阪大学の核融合研究装置では、同社のセラミックスが採用されています。
耐熱性や絶縁性に優れた素材を提供しており、核融合炉内部の過酷な環境に耐える材料分野で注目されている核融合関連銘柄です。
2025年10月には核融合関連銘柄として「高市トレード」の対象となり、10月6日には一夜にして前週1,400円から1,575円まで+10%以上急騰しましたが、10月10日には1,441円まで下げました。
| 企業名 | 核融合関連銘柄としての注目点 |
|---|---|
| 【7711】助川電気工業 | ITERプロジェクト協力企業、高温加熱装置技術 |
| 【3446】ジェイテックコーポレーション | EX-Fusion社と提携、レーザー核融合技術に関与 |
| 【4026】神島化学工業 | 大阪大学核融合研究でセラミック採用 |
これら3銘柄が代表的な核融合関連銘柄として注目されているようです。
原発プラント3強も核融合関連銘柄として注目度が高い
核融合技術の基礎には、既存の原子力発電技術やプラント設計ノウハウが深く関係しています。
そのため、従来の「原発プラント3強」と呼ばれる企業群も、核融合関連銘柄の構成要素として考えても良いかもしれません。
なお、原発プラント3強の一角だった東芝(旧銘柄コード6502)はすでに上場廃止となっています。
● 【6501】日立製作所
日立製作所は、原子力発電プラントの建設·保守に長年携わってきた実績を持ち、小型モジュール炉(SMR)や次世代エネルギー制御分野でも研究を進めています。
エネルギー事業の総合力やデジタル制御技術を強みに、将来的な核融合炉の制御システム開発への関与も期待されています。
株価は長期的な上昇トレンドにあり、2020年に入ってからの5年間で5倍の上昇率となっており、現在進行形で上場来高値を更新している状況です。
● 【7011】三菱重工業
三菱重工業は、日本の原発プラント技術の中核企業であり、国際プロジェクト「ITER」にも参画しています。
大型プラント建設や冷却システム、タービン技術などの要素技術を幅広く保有し、小型モジュール炉(SMR)や水素製造分野でも注目の銘柄です。
防衛株を代表する銘柄であり、ロシアのウクライナ侵攻後の「防衛費倍増議論」を受けて、株価は2021年末から4年弱で16倍以上の上昇となっています。
| 企業名 | 核融合関連銘柄としての注目点 |
|---|---|
| 【6501】日立製作所 | 原発プラント3強、SMRや制御システム技術に注目 |
| 【7011】三菱重工業 | 原発プラント3強、ITER参画、SMRや水素関連でも存在感大 |
核融合銘柄への投資で押さえておきたいリスク

実態と思惑ギャップ、技術失敗の可能性
核融合関連銘柄は、次世代エネルギーへの期待を背景に注目を集めやすい一方で、思惑先行による株価変動リスクが極めて高いテーマ株です。
実際、2025年10月4日に高市早苗氏が自民党総裁となったことで、【7711】助川電気工業が大きく注目され、10月6日から10月10日までの1週間で4,130円から最大8,410円まで2倍以上の急騰となりました。
しかし、その後は公明党の連立離脱などもあり、10月14日には一時6,680円まで売られています。
長期投資の観点から見ても、核融合発電の研究開発は長期にわたり莫大なコストを要し、技術的な壁も多く、商業化まで数十年単位の時間がかかる可能性があります。
政府や企業から核融合関連の発表があっても、それが即座に収益へ結び付くわけではない点に注意が必要です。
今後の見通しとチェックすべきポイント

技術・政策動向で注目すべき変化は?
今後、核融合関連銘柄の動向を左右するのは「技術進展」と「政策支援」です。
国際プロジェクト「ITER」の成果や、国内の実証炉計画が実際に稼働して成功すれば、市場の注目度はさらに高まるでしょう。
また、日本政府が掲げる「GX(グリーントランスフォーメーション)」政策において、核融合研究支援や補助金が拡充されれば、関連企業の受注機会が拡大します。
加えて、AI解析や超電導材料など、周辺技術の発展も商業化を早める要因となります。
今後は、研究の実証段階への移行や、官民連携による大型投資の発表が、核融合関連銘柄の新たな上昇トリガーとなる可能性が考えられるでしょう。
そして、株式市場では、自民党の高市政権の動向には大きな注目が集まらざるを得ません。
高市氏はエネルギー政策で期待されており、核融合関連銘柄が大きく物色される展開となりました。
今後の政局次第で、核融合関連銘柄には失望売りや更なる高騰の展開も考えられるため、政治とエネルギー政策の動向は要チェックしておきましょう。
まとめ
核融合関連銘柄は、次世代エネルギー株として注目されるテーマ株です。
ただ、核融合発電はまだ未知数の部分が多いため、期待感先行で上げやすい点には注意が必要です。
2025年10月には「高市銘柄」として核融合関連銘柄が物色されましたが、今後の政局に左右される要素が大きいため継続的に政局のモニタリングをお勧めします。
Q&A
Q1 核融合関連銘柄がマーケットで注目されている理由は?
A1 核融合発電は、低リスクかつ低コストの「究極のクリーンエネルギー」であるため、次世代エネルギー株として注目されています。
Q2 核融合関連銘柄にはどのような銘柄がある?
A2 核融合関連銘柄として急騰しやすい銘柄としては、助川電気工業、ジェイテックコーポレーション、神島化学工業などの中小株が挙げられます。大型株では、原発プラント3強の日立製作所や三菱重工業が代表的です。
Q3 核融合関連銘柄の注意点とは?
A3 核融合関連銘柄として物色される銘柄は期待感先行で短期的な値動きになりやすい点に注意が必要です。









