更新日:2025.10.27
半導体関連銘柄 9選
半導体関連銘柄への個別株投資を検討しているものの、「半導体株に投資しても大丈夫?」「半導体株に投資するならどのような銘柄がある?」など、お困りではありませんか。
半導体関連銘柄は、東京エレクトロンやアドバンテスト、レーザーテックなど、デイトレーダーから長期投資家まで全ての参加者が注目する最重要テーマ株です。
ただ、半導体関連銘柄は、世界経済の動向に先駆けて株価が動く「景気敏感株」としての性質があるため、個別株投資をするには注意が必要となります。
本記事では、半導体関連銘柄が注目される背景、日本株の有力な半導体関連銘柄、半導体関連銘柄の先行き動向やリスクについて解説しています。
Contents
なぜ半導体銘柄が注目されるのか?

成長トレンドと需要構造の変化とは?
半導体は、現代の産業基盤を支える「産業のコメ」とも呼ばれ、あらゆるデジタル技術の発展に不可欠な電子部品です。
近年では、AI(人工知能)はもちろん、5G通信や自動運転、IoTといった先端分野の拡大が、半導体需要を急速に押し上げています。
特に、AI処理用の高性能GPUやデータセンター向けチップ、EV(電気自動車)用パワー半導体など、用途の多様化が進んでいます。
GPU世界大手のNVIDIA(エヌビディア)の業績や株価動向は、AI産業や世界の半導体株はもちろん、S&P500指数や日経平均株価にも大きく影響するほどです。
今や半導体は単なる電子部品ではなく、経済安全保障と直結する戦略資産として位置づけられており、各国が「半導体の自給率向上」や「国内製造基盤の強化」を進めています。
日本でも、政府主導での補助金支援により、TSMC熊本工場やラピダスの北海道拠点などが推進され、国内生産の再構築が進行中です。
代表的な半導体銘柄とその特徴

国内で注目される企業例は?
日本の半導体関連銘柄は、世界の半導体製造工程の中で「装置」「素材」「部品」分野に圧倒的な競争力を持つ企業が多く存在します。
特に注目されるのが、半導体製造に不可欠な装置を手掛ける「半導体製造装置メーカー」や、基板となるシリコンウエハーやフォトマスク、研磨剤などの「半導体材料メーカー」です。
これらは、AI向けや車載向けなど分野を問わず、すべての半導体製造プロセスに関わるため、景気や需要の波を超えて中長期で安定した成長が見込まれています。
特に日本企業は、装置精度や品質管理、サプライチェーンの信頼性において高く評価されており、海外大手メーカーからの受注も多いのが特徴です。
また、政府による国内半導体産業支援策の追い風もあり、製造装置や素材関連の日本株は「国策テーマ株」としても人気を集めています。
今後も、AIやEV、データセンター需要の拡大を背景に、半導体関連銘柄は日本市場をけん引する存在となる可能性が高いでしょう。
半導体製造装置メーカー
日本の半導体製造装置メーカーは、世界的なサプライチェーンの中核を担っており、技術的優位性と安定的な収益構造を持つ企業が多いのが特徴です。
東京エレクトロンやアドバンテスト、レーザーテックなど、日本株の主力銘柄がひしめいており、日本株投資の中でも重要なセクターと言われています。
● 【8035】東京エレクトロン
東京エレクトロンは、半導体製造装置のトッププレイヤーとして挙げられる銘柄です。
世界シェア上位に位置しており、EUVや成膜、エッチング装置など幅広く展開しています。
TSMCやサムスンなど海外大手が主要顧客となっており、海外売上高比率が高い円安メリット関連銘柄でもあります。
長期的な株価を見てみると、2019年から2024年に掛けては一時3,865円から40,860円まで5年で10倍となりましたが、直近では3万円前後まで下げています。
● 【6857】アドバンテスト
アドバンテストは、半導体テスト装置の世界大手企業です。
AIチップやメモリ検査装置に強く、景気変動を受けにくい高収益企業として知られています。
半導体関連銘柄の中でも、長期投資に強い銘柄と言われています。
株価は2012年から一貫して上昇し続けており、この13年間で100倍以上の値上がりとなっています。
2025年4月のトランプショックでは、遂に上昇神話が崩壊したかと思われましたが、すぐに回復し、現在進行形で上場来高値を更新中です。
● 【6920】レーザーテック
レーザーテックは、フォトマスク検査装置の世界唯一の製造装置メーカーです。
グローバルニッチ企業として注目されており、2012年の上場から10年で株価200倍超を達成した銘柄として知られています。
2024年5月に付けた最高値45,500円に対して、2025年10月には半値の2万円前後で推移しているものの、デイトレーダーから長期投資家まで株式投資参加者が注目している銘柄のようです。
● 【6146】ディスコ
ディスコは、ウエハー切断や研磨装置といった半導体製造装置のニッチ分野に強いメーカーです。
スマートフォンやEV向け半導体の需要増で業績が拡大しており、独自技術が強みです。
株価は、2018年から2024年までの6年間で10倍以上となり、2024年7月に付けた68,850円から、2025年4月のトランプ関税ショックでは22,640円まで売られたものの、その後は大きく戻しています。
● 【7735】SCREENホールディングス
SCREENホールディングスは、ウエハ洗浄装置で世界シェア上位の半導体製造装置メーカーです。
装置精度と信頼性の高さから、TSMCやインテルなど主要メーカーに採用されています。
株価は、2020年3月のコロナショック時に付けていた1,592.5円から、2024年3月には20,440円を付けて13倍以上となり、2025年10月には14,000円前後で推移しています。
| 企業名 | 半導体関連銘柄としての特徴 |
|---|---|
| 【8035】東京エレクトロン | 半導体製造装置の世界シェア上位。EUVや成膜、エッチング装置など幅広く展開。 |
| 【6857】アドバンテスト | 半導体テスト装置の世界大手。AIチップやメモリ検査装置に強く、景気変動を受けにくい高収益企業として知られる。 |
| 【6920】レーザーテック | フォトマスク検査装置の世界唯一の供給メーカー。グローバルニッチ企業として注目される。 |
| 【6146】ディスコ | ウエハー切断や研磨装置などニッチ分野に特化。スマートフォンやEV向け半導体の需要増で業績拡大。 |
| 【7735】SCREENホールディングス | ウエハ洗浄装置で世界シェア上位。装置精度と信頼性の高さから、TSMCやインテルなど主要メーカーに採用。 |
半導体材料メーカー
シリコンウエハーやパッケージ基板、化学薬品といった「半導体材料メーカー」も、半導体関連銘柄の一角をになう存在となっています。
● 【4063】信越化学工業
信越化学工業は、シリコンウエハーで世界トップシェアを誇る化学企業です。
塩化ビニル樹脂(塩ビ)でも世界トップとなっており、半導体株でありながら、化学株としてのディフェンシブ要素も備えた銘柄となっています。
株価に、その特徴が現れており、2020年3月のコロナショック時に付けた1,750.2円から、2024年2月に付けた6,926円と、約4倍程度の上昇率となっています。
● 【4062】イビデン
イビデンは、半導体パッケージ基板で高い技術力を持つ、代表的な半導体材料企業です。
近年は、データセンター向け高性能プロセッサ需要が拡大していて業績を伸ばしています。
株価は、コロナショック時に付けた1,745円から、2025年10月には10,410円の上場来高値まで上昇しています。
| 企業名 | 半導体関連銘柄としての特徴 |
|---|---|
| 【4063】信越化学工業 | シリコンウエハーで世界トップシェアを誇る。化学株でもあるためディフェンシブ寄り。 |
| 【4062】イビデン | 半導体パッケージ基板分野で高い技術力を持ち、データセンター向け高性能プロセッサ需要が拡大。 |
その他注目の半導体関連銘柄
半導体関連銘柄は非常に範囲が広く、製造装置や材料メーカーだけでなく、半導体投資や半導体メモリ分野にも注目される銘柄が数多くあります。
● 【9984】ソフトバンクグループ
ソフトバンクグループは、英半導体設計企業ARM(アーム) に出資しており、日本株を代表する半導体関連銘柄となっています。
株価は、2025年4月にはトランプ関税ショックを受けて5,730円まで下落していましたが、2025年10月には23,355円まで4倍に上昇しています。
● 【285A】キオクシアホールディングス
キオクシアホールディングスは旧東芝メモリで知られており、NAND型フラッシュメモリで世界シェアを持つ半導体メモリ企業です。
2024年12月に上場した際には1,440円の上場初値を付けましたが、2025年10月には6,520円まで上昇しています。
| 企業名 | 半導体関連銘柄としての特徴 |
|---|---|
| 【9984】ソフトバンクグループ | 英半導体設計企業ARMに出資。AI企業への投資でも注目される。 |
| 【285A】キオクシアホールディングス | NAND型フラッシュメモリで世界シェアを持つ半導体メモリ企業。 |
半導体銘柄へ投資する際のリスク

景気変動・技術競争の激化
半導体関連銘柄は高成長が期待される一方で、景気循環に左右されやすい「景気敏感株」としての特徴を持ちます。
スマートフォンやPCなど民生需要が落ち込むと、在庫調整が発生し、業績が短期間で急減するケースもあります。
特に、世界景気が減速する局面では、株価の下落が業界全体に波及しやすい点に注意が必要です。
2018年10~12月に顕在化した「米中貿易摩擦ショック」、2020年春の「コロナショック」、2024年8月の「AIバブル崩壊懸念ショック」、2025年4月の「トランプ関税ショック」といった相場の下落局面では、半導体株は真っ先に売られてきました。
ただ、いずれの暴落後の反発局面でも、半導体株は真っ先に反発してきたことも事実です。
また、半導体は技術革新のスピードが非常に速い業界です。
次世代の微細化技術や新素材開発、製造プロセス競争に乗り遅れると、一気に競争力を失うリスクがあります。
AI向け半導体市場でも、エヌビディアが圧倒的なシェアを握る中で、日本企業は差別化戦略を迫られています。
そのエヌビディアであっても、2025年3月には中国企業DeepSeekの台頭による「DeepSeekショック」で一時的に売られるなど、半導体業界の競争は非常に激しいものです。
今後の注目ポイントと変動要因

技術・政策動向に着目すべき変化は?
今後の半導体市場では、政府支援による国内製造プロジェクトの進捗が注目点の一つとなります。
代表的な例が、先端ロジック半導体の国産化を目指すラピダスや、TSMC熊本工場(JASM)です。
これらの動きは、関連する装置や素材、人材供給企業の株価にも波及します。
また、米国や中国など、各国の半導体支援政策や輸出規制も変動要因として見逃せません。
特に米国の対中規制強化は、装置メーカーや素材メーカーの取引構造に直接影響を与えます。
日本政府も、経済安全保障の観点から半導体分野への支援を強化しており、補助金や減税制度の動向が投資テーマの鍵を握るでしょう。
まとめ
半導体関連銘柄は、東京エレクトロンやアドバンテスト、レーザーテックなど、日本株の有力銘柄がひしめく最重要テーマ株です。
日経平均株価の構成銘柄も多く、半導体株が日本株全体の動向を握っていると言っても過言ではありません。
一方で世界経済に左右されやすいことから半導体株に個別株投資をする場合には、ハイリスク·ハイリターンである点を認識しておくことが重要です。
Q&A
Q1 半導体関連銘柄が注目されている理由は?
A1 半導体は「産業のコメ」で、AIを始めありとあらゆる製品に欠かせない電子部品であり、成長産業であることが背景にあります。
Q2 半導体関連銘柄のおすすめ銘柄は?
A2 日本株の半導体関連銘柄としては、東京エレクトロンやアドバンテスト、レーザーテックなどの半導体製造装置メーカーが主力銘柄となっています。
Q3 半導体関連銘柄のリスクは?
A3 半導体株は世界経済に先駆けて動く「景気敏感株」であり、ハイリスク·ハイリターンである点に注意が必要です。









