更新日:2025.2.25

成長投資枠とは?基本をわかりやすく解説

成長投資枠とは?基本をわかりやすく解説

2024年から導入された新NISAでは、成長投資枠とつみたて投資枠という2つの枠が新たに設定されました。旧NISAと比較して非課税投資金額や期間が大きく拡充されたことで、更に資産形成を行いやすい仕組みに変わりました。

なお、旧NISAにおける「つみたてNISA」が「つみたて投資枠」に、「一般NISA」が「成長投資枠」に、投資対象や金額を変えつつ、それぞれ引き継がれたイメージとなっています。

成長投資枠はつみたて投資枠と比較し、よりリスクをとることができる個別の上場株式やREIT(不動産投資信託)などにも投資できるため、投資の自由度が高くなっています。
この記事では、成長投資枠の概要や目的、活用方法などについてわかりやすく説明します。

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成長投資枠の概要と目的


旧NISAで設定されていた一般NISAの自由度を維持しつつ、つみたて投資枠より柔軟な投資枠となっており、より投資経験者が使いやすい枠組みとなっています。
旧NISAとどう違うのか比べてみます。

旧NISA制度との違い

まず、新NISAとの比較のために、旧NISAを振り返ってみます。
2014年に開始した一般NISAは、家計の安定的な資産形成の支援と成長資金の供給という2つの目的で始まりました。
その後、2018年につみたてNISAが開始、一般の人々が投資を始めるきっかけとなりました。

一般NISAの開始から10年を経て、2024年に誕生した新NISAでは、この2つの役割を踏襲し、つみたて投資枠で少額の長期・積立・分散投資を浸透させるとともに、成長投資枠で積極的な投資ができるよう再編されました。
旧NISAでは非課税期間が5年間と短期であることから、これを超えて投資をした場合の取り扱いについては、ロールオーバーという手続きが必要で、一般の人々には難解な制度でした。そのため、新NISAはシンプルに、非課税保有期間が無期限化された形になります。

また、生涯投資枠として1,800万円を上限と定められ、そのうち成長投資枠の上限額は1,200万円が上限額と大きく拡大しました。

■旧NISAと新NISAの比較

旧NISA 新NISA
投資枠の併用 不可
年間投資枠 一般NISA:120万円
つみたてNISA:40万円
つみたて投資枠:120万円
成長投資枠:240万円
生涯非課税限度額 一般NISA:600万円
つみたてNISA:800万円
1,800万円
(うち成長投資枠は1,200万円まで)
非課税保有期間 一般NISA:5年
つみたてNISA:20年
無制限
制度 2023年まで 恒久化

成長投資枠が生まれた背景

つみたて投資枠では、投資対象が投資信託に限定されているため、リスクを抑えた投資に適している一方で、投資経験者にとっては、取れるリスク・リターンが抑制されてしまい使いにくいという課題がありました。
そのため、「より積極的な投資がしたい!」という投資家に向け、幅広い金融商品に投資できる枠組みを設定することで、多様なニーズに対応し、より資本市場に資金が流入する仕組みが整えられたことが背景にあります。

足元では、個人投資家が積極的に個別株式への投資を可能とすることで、株主数が増加し、投資される側である企業においても、成長性や資本効率、株価を重視した経営を行うなど、経済の好循環が起こりつつあり、株価も堅調に推移しています。

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投資対象となる金融商品と特徴

株式・投資信託の種類

成長投資枠では、幅広い金融商品に投資が可能で、つみたて投資枠と比較して幅広い金融商品に投資することができるため、よりハイリターン・ハイリスクのポートフォリオを組むことができます。
なお、ETFは、公募の投資信託とは異なり、株式と同様に取引時間中に約定が可能なため、急落した場面ですぐに購入したいといった機動的な投資を行うことが可能です。

成長投資枠で対象となる金融商品

・上場株式
・投資信託
・ETF(上場投資信託)
・REIT(不動産投資信託)

一般NISAとの違い

一般NISAとの違いについて、投資対象という点においては、やや制限が強まりました。新NISAはより長期投資を促す制度であることから、方針に合わないと判断された商品は投資対象から除外されました。
こういった商品に投資をしたい場合は、NISA制度を活用せずに投資を行う必要がある点に注意が必要です。

投資ができない上場株式や投資信託

・整理銘柄や管理銘柄。上場廃止になることが決まっている銘柄や上場廃止基準に該当するおそれがある銘柄
・信託期間が20年未満の投資信託
・レバレッジ型などのヘッジ目的以外でデリバティブ取引を利用する投資信託
・毎月分配型の投資信託

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成長投資枠の活用とメリットを最大限引き出すコツ

成長投資枠を活用する具体的な方法

成長投資枠は投資対象が広いため、つみたて投資枠と同じ投資対象にも投資することが可能です。
そのため、両方の枠で対象となる投資信託に投資する場合は、まず、つみたて投資枠を優先して使うことをおすすめします。

成長投資枠を使うと、投資を計画していた個別企業の株価が急落した場面などに、機動的に投資ができるため、つみたて投資で低リスクな投資信託を平準的に購入しつつ、上場株式を投資したいタイミングで一括投資を行うといった方法も可能です。

また、成長投資枠を使ってつみたて投資を行い、リスクを限定して運用することもできます。自分のリスク指向に合わせて投資しましょう。

非課税メリットを最大限生かすコツ

非課税による複利効果は、投資を継続することで最も発揮されます。
5年という制限がなくなったことで、より長期で保有を継続することができるため、効率的かつ安定的に資産を増加させることが可能になりました。短期売買を行わず、長期で保有する姿勢が重要です。

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成長投資枠を利用する際の注意点

リスク管理のポイント

リスクという点では、つみたて投資枠も同様ですが、基本的に投資であるため損失を被るリスクがあります。特に旧NISAが始まったころから、長らく右肩上がりの相場が続いており、人々の損失に対する意識が希薄になってきているといえます。

特に成長投資枠では、比較的リスクの高い商品に投資をすることが可能であるため、より注意が必要となります。自分がどの程度の損失に耐えられるのかを十分に理解した方がよく、もしも投資の初心者であれば、つみたて投資枠で試してみることがおすすめです。

また、ハイリスクになりやすい個別企業への投資の際には、売却する判断も必要なことがあるかもしれませんが、短期売買を繰り返すことで複利効果を得られなくなる点に留意しましょう。

制度改正の可能性と最新情報のチェックが大事

前述のとおり、NISA制度は過去にも制度改正が行われてきた経緯があります。
国や政府としても、NISAやiDeCoといった国民の資産形成に関する制度を重視しており、今後も改正が行われる可能性が高いと考えます。
常に最新の情報をチェックし、ご自身の資産形成に活用していくことが重要です。

今回は新NISAの成長投資枠について解説しました。ご自身で取れるリスクの範囲内で、正しい知識を持ちながら成長投資枠の活用をご検討ください。

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